Salesforce1は、Salesforce.comがクラウド型サービスとして提供するアプリケーション開発、実行プラットフォーム製品群。クラウドアプリケーションやモバイルアプリケーションを構築するためのサービスやAPIで構成する。既存のSalesforceアプリケーションを、Salesforce 1で実行することもできる。
アプリケーション開発には「Salesforce1 Lightning Builder」を使用する。あらかじめ定義されたUIコンポーネントやカスタムコンポーネントを使用して、マウスのドラッグ&ドロップ操作で、イベント駆動型アーキテクチャやMVC(モデルビューコントローラ)にのっとったアプリケーションを開発できる。アプリケーション開発には、Java、Rails、Node.js、PythonなどをサポートするPaaS(Platform as a Service)環境の「Heroku」や、同社独自のオブジェクト指向プログラミング言語「Apex」を使うことも可能。

Salesforce1の構成
「Salesforce1 Platform」は、堅牢で拡張性が高く、高信頼性の企業向けクラウドアプリケーションプラットフォーム。IT担当者はインフラの保守から解放され、アプリケーションに専念できる。アプリケーションの開発、テスト、導入を、共有インフラストラクチャ上で実行でき、アプリケーションの自動アップデートが可能になっている。
ほかに、クラウドアプリケーションとモバイルアプリケーションの両方について、アプリケーション、ユーザー、データを一括管理したり、端末からのアクセスを管理するサービスなどを提供する。さらに、Salesforce1とは別に提供するサービス「Salesforce Shield」を利用すると、Salesforce1で開発したアプリケーションに、信頼性、透明性、コンプライアンス、ガバナンスなどを組み込める。
用途と機能 | クラウドアプリケーション開発実行プラットフォーム |
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特徴 | クラウドアプリケーションやモバイルアプリケーションを開発・実行するためのサービスやAPIで構成する |
価格(税別) | 最大10のアプリを構築可能で、ユーザー1人あたり200のカスタムオブジェクトにアクセス可能な「Force.com App Bundle」が1万円/ユーザー/月(年間契約)、など |
発表日 | 2013年11月18日(米国時間) |
導入企業(ユーザー) | 明治安田生命保険など |