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取引高495兆円、60億トランザクションを処理--SBIグループ、FX取引基盤を刷新

 店頭外国為替証拠金取引(FX取引)環境を提供するSBIリクイディティ・マーケットは、次期FX取引システム基盤としてWindows Serverの導入を決定、6月から構築を開始した。世界最大規模のミッションクリティカルWindows Serverシステムと表現している。日本ヒューレット・パッカード(HP)が8月18日に公表した。

 HPのサーバ現行ラインアップの最上位機種「HP Integrity Superdome X」を採用し、OSは「Windows Server 2012 R2」、データベースに「SQL Server 2014」を基盤にしている。SBIリクイディティ・マーケットはIntegrity Superdome Xのファーストユーザーになるという。

システムの活用方法
システムの活用方法(日本HP採用)

 同社はSBI証券や住信SBIネット銀行、SBI FXトレードのグループ3社にFX取引のマーケット機能とシステムサービスを提供している。年間495兆円、60億のトランザクションがあるという。現在は、HPサーバ製品群とマイクロソフト製品で構築された、秒間最大20万トランザクションの処理能力を持つFX取引システムが稼働している。

 次期取引基盤では、取引量の増大に伴うシステムの容量と同時処理能力をさらに強化することが求められているが、稼働中の「HP ProLiant DL980 G7」はすでに8CPU80コアの最大構成となっており、拡張できないことからIntegrity Superdome Xに着目したという。

 2014年12月、日本HPのソリューションセンターに設置されたばかりのIntegrity Superdome Xで性能を検証し、SBIリクイディティ・マーケットの期待を大きく上回る結果が得られたと説明する。

Integrity Superdome Xはノード追加でリニアに性能向上できるという
Integrity Superdome Xはノード追加でリニアに性能向上できるという(日本HP提供)
4CPU環境での秒間トランザクションによる性能比較
4CPU環境での秒間トランザクションによる性能比較(日本HP提供)

サーバブレードを2枚に拡張したときの性能が約1.9倍、同じく4枚では約1.6倍を記録
 スケールアップ型サーバではデータ転送のオーバーヘッドからCPUを増やしてもリニアに性能が伸びないというのが定説となっているが、今回の検証ではそれに反して直線に近い性能向上を実現している。

4CPU60コア(サーバブレード2枚)での性能は、同じCPU構成の4ソケットサーバ「HP ProLiant DL580 Gen8」を20%近く上回る
 Integrity Superdome XのCPU構成を最新4ソケットサーバと揃えた上で比較したところ、20%近く上回る性能を発揮した。現行FX取引システム基盤で稼働中のサーバの8CPU80コアと比較しても、同じく20%近く上回る性能となる。

 SBIリクイディティ・マーケットでは、この検証結果を受けて次期FX取引システム基盤の構築に着手した。現在では、SBIグループ各社のデータベースシステムを統合するとともに、本番環境と同一の「シミュレーター環境」も構築しているという。

 この環境はIntegrity Superdome Xの物理パーティション(nPars)を利用したもので、本番環境と完全に同一のハードウェアリソースとソフトウェア構成、実データを使って従来のテストの枠を超えた徹底的に検証していくという。同社では、このシミュレーション環境で絶対的な信頼性を次期取引基盤に作り込み、安心安全なFX取引の業界スタンダードを確立していきたいとしている。

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