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エンタープライズストレージ:傾向と今後の予測

ストレージはほかの企業向けITシステム同様、融通のきく存在へと進化し、新たな要求に応じて変化したり拡大したりできるようになった。重要な動きとしては、コスト効率の面でハードディスクに追いつき、追い越しつつあるフラッシュの普及拡大と、ハイパーコンバージド/ソフトウェア定義/ハイパースケールストレージといった技術の成熟が挙げられる。

 比較的小さな企業は、コスト削減とアジリティ向上を目的にSaaSアプリケーションとクラウドストレージへ移行する例が増えている。そうした状況下でも、大半の企業はパフォーマンス(応答速度とデータ帯域幅の問題)、セキュリティ、法規制順守、コストなどの理由に加え、特定のクラウドサービスに縛られることを嫌い、かなり大容量のストレージを自社内に抱えるハイブリット方式をとらざるを得ない。

 ハイブリッド方式では一般的に、迅速性が要求されるミッションクリティカルなデータを社内ストレージに置き、優先度の低いデータや通常業務で発生しない突発的な容量不足への対応でクラウドストレージを利用することが多い。

 企業で採用される社内インフラの主流は、従来型の(通常「伝統的」なベンダー製)NASやSANソリューションから、スケールアウト可能なソフトウェア定義ストレージ(SDS)のようなシステムへ移っている。この種のシステムは、専用デバイスでなく一般的なハードウェアを使っており、Amazon.comやGoogle、Facebookといったクラウド界の巨人たちが開拓してきた。さらに、パフォーマンスが重要な場面では、回転するディスクのストレージから(「新興」ベンダー製が多い)フラッシュストレージへ移行している点も見逃せない。

 こうした全体的な傾向とこれに起因する流れは、今後数年間のストレージ市場の状況を占う「きっかけ」になるだろうと、多くの有識者が考えている。

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